京都金杯2020 [出走予定馬短評]
4歳から8歳馬まで幅広い世代のマイル路線活躍馬が集結した今年の京都金杯。昨年はパクスアメリカーナが人気に応え順当勝ちしたが、ハンデ戦という要素もあり直近10年で1番人気は3勝&複勝率50%の結果。ただ古馬重賞で力関係がはっきりしていることもあり、極端な人気薄が台頭することはなく4~8番人気の健闘が目立っている点を留意しておいたい。
京都金杯2020 予想オッズ/ダイアトニック(3.2倍)
初めてのG1挑戦となった前走・マイルCS(G1)は、4番人気に支持されるも勝ち負けに絡めず10着の完敗。とはいえ、スワンS(G2)の勝ちっぷりから短距離路線で頂点を狙える器であることに疑いの余地はない。ベストの1400mに対しマイル戦は新馬戦しか勝ち鞍がないが、6戦5勝の京都コースなら心配無用。距離不安を払拭してこの路線の主役候補に名乗りを上げるか要注目。オッズは、2倍から4倍台が予想される。
京都金杯2020 予想オッズ/カテドラル(4.7倍)
昨年はNHKマイルC(G1)3着&マイルCS(G1)6着とマイル王道路線で活躍。特に前走は強豪古馬相手にメンバー最速の末脚で上位に迫っており、トップクラスと互角以上の走りを見せた。近走は行き脚がつかず追い込み一辺倒の脚質になっているが、ゆったり構えられる京都マイルなら直線一気も可能。登録段階では除外対象になっているが、重賞実績豊富で出走してくるようなら上位人気濃厚か。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
京都金杯2020 予想オッズ/ソーグリッタリング(6.3倍)
2019年は重賞2戦を含み【2.0.3.1】唯一の着外も4着と急激に成長した1年。特に6月エプソムC(G3)では道中5番手の好位からラスト3F33.2の末脚で3着健闘しており、重賞制覇に手が届きそうな地力をつけてきた。明け6歳となるが晩成型ステイゴールド産駒で、衰えどころか今後も伸びしろ十分。勝ち味に遅い部分はあるものの、近走の安定感からすれば馬券対象になる可能性は高い。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
京都金杯2020 [狙い目となる穴馬は?]
京都金杯2020/ストロングタイタン
前走・リゲルS(L)は、直線大外から豪快な差しきりで1年半ぶりの復活勝利。2走前も15着とはいえラスト3F33.5の末脚を使っており、長いスランプからようやく脱出の兆しが出てきた。中間追切も好時計を連発しており、状態面は確実に上向き。前走斤量58kgを背負って勝っているだけに、ハンデ戦で斤量減が見込める今回は相手強化でも上位争いが期待できる。
京都金杯2020/キョウヘイ
前走・リゲルS(L)では、道中最後方追走から直線メンバー最速の末脚で追い込みタイム差なしの2着好走。約1年ぶりに馬券対象になる瞬発力を発揮しており、展開さえハマれば重賞で上位争いできる能力を維持している。京都マイルは、シンザン記念(G3)制覇を果たしている思い出の舞台。不器用な脚質で自分から動けるタイプではないが、ペースが速くなり追い込み有利の流れになれば大駆けもありえる。