セントウルステークス2019 [出走予定馬短評]
サマースプリントシリーズの最終戦にして、スプリンターズSへの最重要レースに位置づけられる第33回セントウルステークス。近年のデータからも本番との関連性が最も高い前哨戦として見逃せない1戦。今年は春のスプリント王者ミスターメロディが秋の始動戦にここを選んでおり、ひと夏を超えた新興勢力たちとどんな走りを繰り広げるか注目が集まる。
セントウルステークス2019 予想オッズ/ミスターメロディ(2.9倍)
前走・高松宮記念(G1)では、絶好位でレースを運ぶと直線力強く抜け出し悲願の初G1制覇。展開面での恩恵があったにせよ初の芝1200m挑戦であっさり結果を残しており、高いスプリント能力を示した1戦。今回は追われる立場となるが、1週前調教でもCWで軽快な動きをみせており調整過程は良好。春秋スプリント制覇に向けて現王者の順調な始動戦を期待したい。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
セントウルステークス2019 予想オッズ/タワーオブロンドン(3.3倍)
前走・キーンランドC(G3)は、内から馬群を割って勝ち馬を追い詰める2着好走。スプリント路線に転向後は勝ち星はないものの2戦連続ラスト3Fメンバー最速の脚を繰り出しており、レースを使うごとに1200m戦にフィットしている。中1週での強行ローテは気になるところだが、3戦2勝と相性抜群の阪神コースなら凡走は考えにくい。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
セントウルステークス2019 予想オッズ/アンヴァル(7.5倍)
前走・北九州記念(G3)では、4角14番手の苦しい位置から直線鋭く追い込み3着確保。勝ち馬とは位置取りの差だけと言える内容で負けて強しの印象。一時期は調子を落としていたが、今年は4戦して全て勝ち馬から0.2秒以内と完全に復調ムード。2歳時から期待され続けた快速牝馬が、初重賞制覇でスプリントG1の主役候補に名乗りをあげるか。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
セントウルステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はファンタジスト。初古馬対戦となった前走・北九州記念(G3)は、久々となった1200m戦のペースで追走に戸惑ったのか最後方からの競馬で14着大敗。もっとも、直線だけの競馬でレースに参加しておらず、この結果だけで評価を落とすのは早計。2歳時には短距離重賞を連勝したほどの素質馬。この距離での走り感覚を取り戻すであろう今回こそ、上位争いに加わってくるはず。