朝日杯フューチュリティステークス2019 [出走予定馬短評]
中山から阪神開催にリニューアルされて6年目を迎えた2歳王者決定戦、第71回朝日杯フューチュリティステークス。ホープフルSのG1昇格に伴い、近年はマイル色の強いメンバー構成になるのも特徴。今年も無敗の重賞ウイナーなど実力馬が多数揃ったが、なかでも圧巻のレースを続けているサリオスが中心。この馬が1番人気となり、オッズが形成されてくるはず。
朝日杯フューチュリティステークス2019 予想オッズ/サリオス(2.1倍)
前走・サウジアラビアRC(G3)では、好位先行策からラスト3F33.1の瞬発力を使って完勝。走破タイム1:32:7の2歳コースレコードをマークするとともに、馬体を並べてから更に脚を伸ばす勝負根性も示した中身の濃い内容。1週前追切でもWコース3頭合わせで軽快な動きを披露しており、調整は順調そのもの。前走通り走ってくれればG1制覇の可能性は高く、どんな勝ち方をしてくれるか期待が膨らむ。オッズは、1倍後半から2倍台が予想される。
朝日杯フューチュリティステークス2019 予想オッズ/レッドベルジュール(4.5倍)
前走・デイリー杯2歳S(G2)は、4角ほぼ最後方から豪快に直線一気を決める快勝。5か月ぶり+28kgの余裕残しでも難なく重賞制覇に至っており、その潜在能力は計り知れない。ディープ産駒らしい軽い走りと瞬発力を備えており、阪神マイルはいかにも適性舞台。サリオスを負かす最有力候補といえ、来年クラシック戦線の主役候補に名乗りでるか要注目。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
朝日杯フューチュリティステークス2019 予想オッズ/タイセイビジョン(7.2倍)
前走・京王杯2歳S(G2)は、中団待機で脚を溜めると上がり最速の末脚で直線突き抜ける完勝。前残りだった展開面を考慮すれば、着歳以上に強い内容で高く評価すべき1戦。どの位置取りや展開でも終いの脚はしっかりしており、現時点での完成度なら他馬を1歩リード。今回200m距離延長がポイントとなるが、折り合いに不安のないこの馬ならあっさり克服可能とみる。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
朝日杯フューチュリティステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
朝日杯フューチュリティステークス2019/マイネルグリット
フェニックス賞(OP)&小倉2歳S(G3)を連勝し、今年の小倉2歳スプリント戦線の頂点に立った快速馬。前走・京王杯2歳S(G2)では直線大きく失速して9着大敗しているが、これは久々なぶん反応が悪かっただけで距離不安ではない。新馬戦を中京マイルの重馬場で勝っているように、1600mまでは十分に対応可能。スプリンター扱いで人気を落とすようなら、積極的に狙いたいところ。
朝日杯フューチュリティステークス2019/ジュンライトボルト
前走・ベゴニア賞(1勝クラス)は、不良馬場を苦にせず道中2番手から直線でもしぶとい脚を使い2着好走。デビューから4戦全て3着以内、あらゆる距離&コースにも柔軟に対応して堅実な結果を残している走りは魅力十分。ズブい面があるため、強く追える岩田騎手への乗り替わりもプラス材料。展開面のひと押しさえあれば、G1でも馬券対象になれる地力は備えている。