秋華賞2019 [出走予定馬短評]
3歳牝馬クラシックの最終戦、第23回秋華賞。昨年は3冠牝馬アーモンドアイの誕生で大きな注目を集めたが、今年は桜花賞馬&オークス馬がともに回避しており、一転して主役不在の混戦模様。1番人気には、前哨戦を快勝したダノンファンタジーが支持されてきそうだが、安定感抜群のクロノジェネシスやオークス2着カレンブーケドールなど差のない人気が予想され、上位拮抗ムードになってきそう。
秋華賞2019 予想オッズ/ダノンファンタジー(3.4倍)
秋初戦のローズS(G2)では、中団でしっかり脚を溜めると直線で末脚一閃の鮮やかな差しきり勝ち。春2冠では勝ち負けに絡めない苦汁を味わったが、得意の阪神で2歳女王が久々にらしい走りを見せてくれた。マイルがベストとの評価もあるが、京都内回り2000mなら立ち回り次第で克服可能。桜花賞馬&オークス馬が不在の相手関係なら、メンバー唯一のG1ホースとして負けられない。オッズは、3倍台が予想される。
秋華賞2019 予想オッズ/クロノジェネシス(4.2倍)
桜花賞(G1)3着&優駿牝馬(G1)3着とクラシック2冠で好走を続けており、春の実績では最上位の存在。特に前走は決して適距離とは言えない厳しい状況下でも馬券対象を確保しており、地力の高さを改めて示した1戦。休み明けとなるが前哨戦を使わないことを早めに表明しており、実績のあるノーザン経由での調整なら不安は少ない。最後の1冠奪取へ向けてどんな走りをするのか要注目。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
秋華賞2019 予想オッズ/コントラチェック(7.0倍)
前走・優駿牝馬(G1)は、4角先頭で迎えるも直線早めに失速してしまい9着大敗。もっとも、当初から距離不安が大きかった馬だけにこの1戦だけで評価は落とせない。今回は距離短縮に加え、複勝率100%のルメール騎手に鞍上を戻して好走条件が揃った。初の輸送競馬という課題も残るが、すんなり先手がとれる楽な展開となれば後続を寄せ付けない潜在能力を秘めている。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
秋華賞2019 [狙い目となる穴馬は?]
秋華賞2019/フェアリーポルカ
前走・紫苑S(G3)は、好位先行から直線でしぶとい脚をつかい2着好走。勝ち馬にはハナ差及ばなかったが、オークス2着馬との競り合いを制する勝負根性を示し評価できる内容。2000m以下では掲示板を外したことのない安定感も魅力。前走休み明け+16kgで余裕残しだった点を考慮すれば勝った馬よりも今回へ向けて伸びしろが大きく、人気もないこちらのほうが馬券妙味十分。
秋華賞2019/ブランノワール
夏競馬で古馬相手に2連勝で急成長を遂げた上がり馬。特に前走・夕月特別(2勝クラス)では、道中3番手の絶好位からラスト3F33.6のメンバー最速の脚でまとめて後続を3馬身以上突き放す完璧な内容。近走は距離を伸ばして持ち味を発揮しており、今回200m距離延長もプラス要素。どの位置でも堅実な末脚が使えるセンスも備えており、器用さが武器となる京都内回りなら実績馬たちに先着できる可能性も秘めている。