クイーンカップ2020 [出走予定馬短評]
東京マイルで行われる桜花賞へのステップレース、第55回クイーンカップ。紛れの少ない舞台設定であることから毎年のように有力馬が参戦し、後のG1ホースを多数輩出している出世レース。今年のメンバーは重賞勝ち馬こそいないものの、ミヤマザクラを筆頭に牝馬クラシックで活躍が期待される好素材が複数エントリー。ハイレベルな上位拮抗オッズが形成されてきそう。
クイーンカップ2020 予想オッズ/ミヤマザクラ(2.4倍)
前走・京都2歳S(G3)は、道中3番手でしっかり折り合うと直線長く良い脚を使って2着好走。先着を許したマイラプソディは牡馬クラシック主役候補の1頭ゆえに相手が悪かっただけ。この馬自身も3着以下を3馬身以上突き放す強い内容で走っており、牝馬限定重賞なら格上感漂う能力がある。新馬戦以降は順調に力をつけており、前走通り走ってくれば初重賞制覇の可能性は高い。オッズは、2倍台が予想される。
クイーンカップ2020 予想オッズ/ルナシオン(4.7倍)
新馬戦では、道中でやや反応の鈍いところをみせるもラスト1Fで極限の瞬発力を発揮して鮮やかな差しきり勝ち。着差こそ僅かだが強烈なインパクトを残してスケールの大きさを見せた。スワーヴリチャードなど兄弟に活躍馬多数の血統背景に加えて、藤沢和厩舎&ルメール騎手の黄金タッグ。1戦1勝馬でもかなりの人気を集めてきそうな要素は揃っている。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
クイーンカップ2020 予想オッズ/ホウオウピースフル(6.3倍)
前走・百日草特別(1勝クラス)は、好位先行からラスト3F33.6のタイムでまとめる盤石の内容。新馬戦も隙のないレースぶりで走っており、この時期の3歳馬として欠点は見当たらず完成度なら他馬を1歩リード。半兄ブラストワンピースがいる血統背景も大物感十分。今回の相手関係で過去2戦のような競馬ができるなら、一気に牝馬クラシック戦線の主役候補になってくる。オッズは、4倍から7倍台が予想される。
クイーンカップ2020 [狙い目となる穴馬は?]
クイーンカップ2020/シャンドフルール
前走・千両賞(1勝クラス)は、好スタートからハナをきると直線でも脚色衰えず鮮やかな逃げきり勝ち。従来のレース運びから一転して抜群の先行力を見せており、自分の型に持ち込めば重賞でも上位争いできる手ごたえをつかんだ。今回は逃げ馬不在のメンバー構成となっており、この馬にとっては大きな追い風。すんなり逃げてペースを握る展開になれば、前残りで粘り込む可能性も十分にある。
クイーンカップ2020/セイウンヴィーナス
前走・フェアリーS(G3)は、スタートから行き脚がつかず終始後方から競馬になってしまい不完全燃焼の9着。それでも直線ではしっかり着順を上げており地力は示した。東京マイルは未勝利勝ちをした相性の良い舞台で、赤松賞(1勝クラス)でも勝ち馬から0.4秒差6着と内容は悪くない。前走着順で大きく人気を落としそうな今回、舞台替わりと穴党ジョッキーの好騎乗で高配当演出も期待できる。