天皇賞・春2019 [出走予定馬短評]
平成最後のG1となった伝統の長距離レース、第158回天皇賞春。近年の競馬界では長距離戦が軽視される傾向にあり、かつての上半期古馬最強決定戦とはほど遠い状態になることも多い。今年もその例に漏れず、G1ホースの参戦は1頭のみ。オッズは、昨年の菊花賞馬フィエールマンと菊花賞2着エタリオウの2強ムードになってきそうな雰囲気がある。
天皇賞・春2019 予想オッズ/エタリオウ(2.9倍)
今年初戦の日経賞(G2)では、直線追い込むも逃げ馬を捕えきれず2着。これで10戦中7戦が2着というシルバーコレクターぶりだが、ダービー4着・菊花賞2着の実績面からも今回は格上の立場。京都コースは【1.2.0.0】で唯一の勝ち星も挙げている相性の良い舞台。最強の1勝馬が、初重賞制覇を平成最後のG1で飾る可能性も高い。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
天皇賞・春2019 予想オッズ/フィエールマン(3.1倍)
前走・AJCC(G2)は、断然人気に支持されるも僅差の2着。それでもメンバー最速の末脚で勝ち馬を追い詰めており、負けて強しの印象。まだ連対を外しておらず底を見せていないのも魅力十分。菊花賞は瞬発力勝負となる追い風があったが、スタミナが求められる長距離戦にどこまで対応できるかがポイント。唯一のG1馬として多くの支持を集めるはずで、オッズは2倍から3倍台が予想される。
天皇賞・春2019 予想オッズ/ユーキャンスマイル(7.8倍)
昨年の菊花賞(G1)3着後は王道の長距離ローテを歩み、前走・ダイヤモンドS(G3)で念願の初重賞勝利。近走は4戦連続ラスト3F最速を計測しており、成長とともに末脚の破壊力に磨きがかかってきた。長距離適性と順調さなら人気上位2頭を上回っており、展開や乗り方次第では逆転のチャンスも十分にある。オッズは、7倍から9倍台が予想される。
天皇賞・春2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はリッジマン。ここ2戦は上位争いに加われない結果だが、稍重の馬場が影響しており良馬場なら見直す余地がある。昨年末ステイヤーズS(G2)制覇など、幾多の長距離レースで好走歴豊富な現役屈指のステイヤー。道中動きの激しいスタミナが問われる消耗戦となれば浮上してくる可能性があり、連敗で人気が急落しそうな今回は馬券妙味大。