オーシャンステークス2020 [出走予定馬短評]
高松宮記念に向けた重要な前哨戦に位置づけられるオーシャンステークス。本番の中京コースとは特徴が違うこともあり近年では本番との関連性がそれほど強くはないが、今年はスプリント路線の主役級が揃い踏みで最注目の前哨戦。オッズは、タワーオブロンドンとダノンスマッシュが抜けた人気を集める2強ムードになってきそうな雰囲気がある。
オーシャンステークス2020 予想オッズ/タワーオブロンドン(2.0倍)
昨年6月スプリント路線に転向してからは適性開花。初戦こそ函館スプリントS(G3)3着だったが、そこから破竹の勢いでスプリンターズS(G1)制覇まで駆け上がる大活躍の1年。今年は1200mで海外遠征も視野に入っており、現王者として負けられない立場。唯一の懸念材料は勝ち鞍のない斤量58kgとなるが、現状の充実度ならあっさり克服してくれるはず。オッズは、1倍後半から2倍台が予想される。
オーシャンステークス2020 予想オッズ/ダノンスマッシュ(3.4倍)
前走・香港スプリント(G1)は、日本代表として挑むも直線半ばで力尽き8着。G1タイトルにこそ手は届かないが、重賞3勝実績もありG3クラスでは格上の存在。近走は好位先行だけでなく末脚勝負のレースもできるようになり、脚質自在で安定感が増してきた。タワーオブロンドンさえいなければ断然人気を背負う実力馬で、この2頭のマッチレースになる可能性も高い。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
オーシャンステークス2020 予想オッズ/ナックビーナス(8.0倍)
このレースには4年連続参戦となり、過去3年は3連続2着と安定感抜群。近走もOP特別ながら1着&2着と結果を残しており、7歳牝馬ながら能力に衰えなし。中山コースは【4.7.1.1】と際立った好走率で舞台適性だけならメンバー屈指。近走はハナにこだわるレースをして調子も上向き。4年連続2着の珍記録も期待されるが、マイペースで逃げをうてれば2強の追撃を凌ぐ場面もつくれそう。オッズは、7倍から9倍台が予想される。
オーシャンステークス2020 [狙い目となる穴馬は?]
オーシャンステークス2020/キングハート
近年は大きな着順が目立ちスランプだったが、ここ2走は久々に連続して掲示板を確保。レース内容も連続してメンバー最速級の上がりタイムを計測しており、好調時の末脚が戻ってきた。2018年にこのレースを制しているように舞台適性は文句なしで、1発の魅力十分。ペースが早くなり先行馬がつぶれる展開になれば、直線台頭して波乱演出もありえる。
オーシャンステークス2020/レジーナフォルテ
2走前・ルミエールオータムD(L)では、千直王者ライオンボスを破る圧巻のスピードを披露。芝1000mに強いイメージだが、中山芝1200mなら3戦連続3着以内を継続している得意条件。年明け初戦カーバンクルS(OP)でも、太目残りながら逃げて3着に粘り込み見せ場十分。一度使われた上積みに加え、持ち前のスピードを活かせる展開となれば馬券内も狙える。