中山記念2020 [出走予定馬短評]
ドバイ&大阪杯へのステップレースとして近年豪華メンバーが揃うようになってきた中山記念。今年もその例に漏れず、登録9頭と少ないがG1ホース5頭に昨年ダービー2着ダノンキングリーが加わり少数精鋭のハイレベルなメンバー構成。なかでも注目は、このレース3連覇を目指すウインブライト。この馬を中心として、上位拮抗のオッズが形成されてくる。
中山記念2020 予想オッズ/ダノンキングリー(3.2倍)
前走・マイルCS(G1)は、2番人気に支持されるも直線やや伸びを欠き5着。ただ0.4秒差と悲観する負け方でなく、乗り方ひとつで馬券内もあった内容。共同通信杯(G3)は先行押しきり、毎日王冠(G2)は豪快な直線一気と芝1800mは脚質自在のレース運びで2戦2勝。現4歳世代でもトップクラスの実力馬だけに、今春G1戦線の主役になるべく好スタートを期待したい。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
中山記念2020 予想オッズ/ウインブライト(3.8倍)
前走・香港カップ(G1)は中団からしぶとく伸びて後続の追撃を凌ぎきり、日本馬として香港春秋G1制覇の偉業を達成。香港馬場に対する圧倒的な適性を示しているが、中山コースでも中山記念2連覇を含む重賞4勝と無類の強さを発揮。今後はドバイや香港への遠征が予定されているだけに、同一重賞3連覇で幸先の良いスタートをきりたいところ。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
中山記念2020 予想オッズ/インディチャンプ(4.7倍)
前走・香港マイル(G1)は、直線で進路を失う不利もあり不完全燃焼の7着。ただ昨年は春秋マイルG1を制し、最優秀短距離馬のタイトルを獲得した充実の1年。毎日王冠(G2)3着実績があるように、芝1800mも十分に対応可能。器用な脚質ゆえに初中山参戦も追い風になるはずで、現マイル王者としてこの距離でも他馬を圧倒する場面はありそう。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
中山記念2020 [狙い目となる穴馬は?]
中山記念2020/マルターズアポジー
前走・京都金杯(G3)は、14着に負けるも5走ぶりにハナを奪う積極的な逃げでこの馬らしさを見せた。近走はダート挑戦や距離短縮など試行錯誤したが、やはりこの馬にとってベストは中距離小回りコースの可能性大。中山記念には3年連続参戦、2018年には3着好走とレース適性は証明済み。有力馬が牽制しあい、逃げるこの馬をノーマークにしてくれるような展開となれば前残りで波乱演出もありえる。
中山記念2020/ペルシアンナイト
2017年にマイルCSを制して以降、3年連続で同レース馬券対象になっているように得意コースなら安定して走るタイプ。中山コースは皐月賞(G1)2着実績もあり適性十分。今回、勝負強くテン乗りが得意な池添騎手に乗り替わることも乗り難しいこの馬にとってプラス要素。勝ちきれないレースが続けているだけに人気の盲点となるはずで、久々の中山参戦と鞍上変更で狙ってみたい1頭。