函館2歳ステークス2019 [出走予定馬短評]
早期デビューした素質馬が揃い、函館開催のフィナーレを飾る第51回函館2歳ステークス。条件的にクラシックを意識する馬は少ないが、昨年の勝ち馬アスターペガサスは先日の函館スプリントS(G3)2着好走するなど、その後の活躍馬も多数輩出している注目レース。1勝馬中心で比較は難しいが、初戦の勝ちっぷりからタイセイビジョンが人気の中心となってきそう。
函館2歳ステークス2019 予想オッズ/タイセイビジョン(3.5倍)
新馬戦は、勝負所から馬なりで進出し直線でもムチを使わず後続を突き離す完勝劇。調教でも抜群の動きを見せており、まだ伸びしろを感じさせる好素材。母ソムニアも2009年函館2歳ステークスで3着好走と縁のあるレース。鞍上にルメール騎手を確保しているのも関係者の期待の表れで、世代最初の重賞ウィナーに最も近い存在か。オッズは、3倍台が予想される。
函館2歳ステークス2019 予想オッズ/レッドヴェイパー(3.9倍)
新馬戦では、すんなり2番手で折り合うと直線で叩き合いを制する勝負根性を発揮して快勝。2着に負かした馬も次戦で大楽勝しており、レースレベルの高さは保証済み。函館芝1200mの持ち時計も稍重馬場で1.09.8とメンバートップ。仕上げきっていない状態でも結果を残しており、目標だったこのレースへ向けての勝負度はどの陣営よりも高い。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
函館2歳ステークス2019 予想オッズ/ビアンフェ(6.7倍)
初戦は2着惜敗するも、2戦目はスピードの違いで逃げて快勝。着差こそわずかだが3着以下は突き放しており、その内容は数字以上に濃い。母父サクラバクシンオー、半姉ブランボヌールは2015年函館2歳S勝ち馬と血統面からも舞台適性は文句なし。1戦毎に調教の動きも良くなっており、上昇度ならメンバー屈指の存在。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
函館2歳ステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はブルーパピヨン。新馬戦では出たなりで好位につけると、直線でも追い出しを待つ余裕もありノーステッキの完勝劇。芝1000mでも楽勝できるスピードは魅力十分で、前走内容からも距離延長はプラス要素。過去5年の函館芝1200mでは、マツリダゴッホ産駒が単勝&複勝回収率ともに100%を超えている点も要注目。血統面や育成背景などから今回も人気の盲点となるはずで、初戦好内容のわりに馬券妙味も大きい。