エリザベス女王杯2019 [出走予定馬短評]
秋の最強牝馬決定戦となる第44回エリザベス女王杯。海外遠征中のディアドラやリスグラシューこそ不在だが、無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーなど若い世代から実力馬が複数台頭し楽しみなメンバー構成。今年はデットーリ騎手やムーア騎手など世界的名手が多数来日しており、豪華な鞍上競演も見どころのひとつとなった。
エリザベス女王杯2019 予想オッズ/クロノジェネシス(3.6倍)
前走・秋華賞(G1)は、中団から直線突き抜ける強い走りで悲願の初G1制覇。休み明けや距離不安をものともせず、地力で他馬を捻じ伏せる好内容。春2冠はいずれも3着と勝ちきれなかったが、春先よりも決め手強化されており充実一途。馬体も大きく成長しており、叩き2走目の伸びしろ十分。G1連勝で一気に牝馬路線の頂点に立てるか要注目。オッズは、3倍から4倍台が予想される。
エリザベス女王杯2019 予想オッズ/ラヴズオンリーユー(4.2倍)
新馬戦から4連勝で優駿牝馬(G1)を制している無敗馬。中間は爪の不安で秋華賞を回避したが、幸い軽症でここへ向けての調整は順調。デビューから4戦いずれもラスト3F最速をマークして完勝を続けており、まだ底を見せていない状態。前走で退けた2・3着馬が秋華賞で上位独占していることからも、3歳牝馬世代トップとして復帰戦から勝ち負け濃厚とみる。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
エリザベス女王杯2019 予想オッズ/スカーレットカラー(8.2倍)
前走・府中牝馬(G2)は、4角14番手の最後方から豪快な直線一気で重賞初制覇。高速馬場の東京だけでなく、2走前札幌の洋芝でもラスト3F33.4の脚を使っており瞬発力勝負ならメンバー屈指の存在。今年に入って重賞で常に善戦しているように、末脚不発がなく完全に本格化を迎えている状態。人気を集める3歳世代に対抗する古馬の筆頭格はこの馬か。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
エリザベス女王杯2019 [狙い目となる穴馬は?]
エリザベス女王杯2019/ポンデザール
前走・丹頂S(OP)は、直線で悠々後続を突き放し3馬身半差の快勝。斤量50kgの恩恵があったのは事実だが、格上挑戦で4連勝を決めた実力はもはや重賞級。サトノクラウンの半妹でもあり、今秋は良血開花のタイミング到来。斤量6kg増は懸念材料だが、エリザベス女王杯2勝の鞍上ムーア騎手なら大駆けをエスコートしてくれそうな期待感がある。
エリザベス女王杯2019/ウラヌスチャーム
前走・京都大賞典(G2)は7着と見せ場をつくれなかったが、今年3戦の牝馬限定重賞では4・2・4着と善戦続き。特にクイーンS(G3)では、スカーレットカラーとともに直線目立った末脚を見せており、この2頭の間に人気差ほど実力に乖離はない。ディアドラとのコンビで英GIナッソーSを制した若手有望株マーフィー騎手を鞍上に確保したのも魅力十分。追い込みが届く展開となれば、上位に食い込む可能性を秘めている。