中日新聞杯2019 [出走予定馬短評]
2017年から12月開催のハンデ重賞としてリニューアルした中日新聞杯。一昨年2着のミッキーロケットがこのレースを復調のきっかけとして宝塚記念を制したように、来年のG1参戦を視野に入れる実力馬が数多く出走してくるレース。ただ今年に限れば傑出した存在はおらず、実力拮抗で予想難解。オッズも直前まで変動がありそうな大混戦の1戦となっている。
中日新聞杯2019 予想オッズ/サトノソルタス(3.8倍)
前走・ノベンバーS(3勝クラス)は、道中4番手の絶好位からラスト3F33.2でまとめる隙のない走りで快勝。長期休養を挟む一頓挫あったが、3歳時には共同通信杯(G3)2着&青葉賞(G2)6着とクラシック前哨戦を好走した素質馬がいよいよ軌道に乗ってきた。鞍上にも前回好騎乗のスミヨン騎手を確保。今回の初重賞制覇を契機にG1戦線に乗り込めるか要注目。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
中日新聞杯2019 予想オッズ/タニノフランケル(4.9倍)
今年は中山金杯(G3)3着&小倉大賞典(G3)2着と好スタートをきったが、その後の4連戦では苦戦続き。とはいえ、重賞クラスで定期的に好走できる地力はつけており、展開や乗り方次第でいつでも初タイトルに手が届きそうな状態。中間はしっかりリフレッシュを図り、ここへ向けて乗り込み量も豊富。名牝ウオッカの子供が今度こそ悲願の初重賞制覇なるか期待が集まる。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
中日新聞杯2019 予想オッズ/アイスバブル(7.7倍)
今年1月にOP入りを果たすと、5月・目黒記念(G2)では直線長く良い脚を使い2着好走。成長期の4歳馬らしく1戦ごとに地力をつけており、重賞制覇にあと一歩まで迫っている。前走・アルゼンチン共和国杯(G2)は見せ場なく11着に敗れるも、これは出遅れもあり参考外にできる1戦。スムーズな走りさえできれば末脚堅実で、直線の長い中京で凡走は考えにくい。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
中日新聞杯2019 [狙い目となる穴馬は?]
中日新聞杯2019/カヴァル
初重賞挑戦となった前走・新潟記念(G3)は、終始後方からの厳しいレース運びとなってしまい不完全燃焼の11着。ただ今年は上がり最速を連発して3連勝するなど急激に成長した1年で、本来の競馬ができれば重賞でも通用するはず。今回は鞍上も変わり気分一新。中京コースは2走前に適性を示しており、前走着順で少しでも人気落ちするなら狙ってみたい存在。
中日新聞杯2019/ショウナンバッハ
このレースには4年連続参戦している古豪で、昨年は12番人気で2着と激走。成績に波があり安定感には欠けるタイプだが、左回り中距離戦では定期的に高配当を演出している点は見逃せない。今年は4年ぶりにG1出走するなど8歳を迎えても極端な衰えなし。近走は末脚の切れ味も復調気配にあり、相性の良いこの舞台設定なら昨年の再現もありえる。