アメリカJCC2020 [出走予定馬短評]
真冬の中山開催最終週を締めくくる伝統のG2レース・アメリカJCC。今年は凱旋門賞から帰国初戦となるブラストワンピースがどんな走りをするのかが最大の焦点。他にも中山重賞タイトルを持つコース巧者が複数参戦しており、例年以上にハイレベルなメンバー構成。今年の古馬中長距離戦線に大きな影響を与える注目の1戦となっている。
アメリカJCC2020 予想オッズ/ブラストワンピース(2.9倍)
前走・凱旋門賞(G1)は、馬場に全くフィットできず見せ場すらつくれない11着大敗。ただ似た内容だったフィエールマンも有馬記念4着と地力を示しており、やはり国内に戻れば現役トップクラスの1頭。有馬記念への参戦プランもあったが、早めに目標をここに切り替えしっかり乗り込まれているのも好印象。メンバー唯一のG1ホースとして貫禄の走りに期待したい。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
アメリカJCC2020 予想オッズ/ミッキースワロー(5.0倍)
前走・福島記念(G3)では、3角から積極的に進出するも勝ち馬を捕えきれず3着。ただ前有利の展開面や斤量差を考慮すれば勝ちに等しい上々の内容。近走は裏開催参戦が目立っているが、2走前・オールカマー(G2)2着と強敵相手にも存在感を発揮。中山コースは初重賞制覇はじめ好走歴多数で最も得意とする舞台なだけに、末脚一閃で他馬を蹴散らす場面もありそう。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
アメリカJCC2020 予想オッズ/スティッフェリオ(7.9倍)
昨年は春秋ともに古馬王道G1に出走したが、上位争いに絡めず苦しい着順が続いている状態。とはいえG1レースを除けば重賞2戦2勝&重賞3連勝中の結果を残しており、G2クラスなら確実に勝ち負けできる地力をつけている。血統的にも晩成型で、6歳を迎えた今年も伸びしろ十分。強敵相手に揉まれた経験は必ず身になるはずで、今年こそはG1での飛躍が期待される。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
アメリカJCC2020 [狙い目となる穴馬は?]
アメリカJCC2020/ウラヌスチャーム
前走・エリザベス女王杯(G1)は、この馬自身も3F33秒台の末脚を使うが展開不向きな面もあって勝ち負けに絡めない11着。2戦連続京都コースでは結果を残せておらず、舞台適性に欠けていた可能性も高い。中山コースなら中山牝馬S(G3)2着をはじめ【1.3.0.0】と連対率100%の得意舞台。近走は末脚不発がなく好調さを維持しており、京都での2連敗で評価を落とすようなら積極的に狙いたい存在。
アメリカJCC2020/ニシノデイジー
昨年はクラシック3冠全てに出走し、東京優駿(G1)では最内強襲して5着好走したほどの実力馬。前走・菊花賞(G1)は、2番人気に支持されるも直線早々と失速して9着。ただ明らかに距離が長すぎた影響もあり、評価を落とす内容ではない。古馬となった今年は適性舞台に専念してG1奪取を目指す1年。今回初タッグを組む田辺騎手とも手が合いそうで、7戦ぶりの復活勝利を狙う。