ホープフルステークス2019 [出走予定馬短評]
2017年からG1に昇格し、中央競馬のフィナーレを飾る第36回ホープフルステークス。昨年の勝ち馬サートゥルナーリアはこのレース制覇をステップに皐月賞制覇まで駆け上がっており、来年の3歳クラシック戦線を占ううえでも重要な1戦。今年の主役は、2戦2勝のコントレイル。この馬の1番人気が濃厚で、以下重賞&OP好走馬たちが上位人気を形成してくる。
ホープフルステークス2019 予想オッズ/コントレイル(1.8倍)
前走・東京スポーツ杯2歳S(G3)では、直線楽に先頭に立つとそこから別次元の伸びをみせ2着を5馬身突き放す圧勝。走破時計1:44.5は、従来の記録を1.4秒も縮める驚愕のレコードタイム。この1戦だけでG1級との評価を得ており、一気に来年クラシック戦線の中心に躍り出た。初中山&距離延長と懸念材料もあるが、ここもあっさり通過点にしそうなほどのスケール感がある。オッズは、1倍後半から2倍台が予想される。
ホープフルステークス2019 予想オッズ/ワーケア(3.7倍)
新馬戦&アイビーS(L)を圧倒的な走りで連勝中。特に前走は、重馬場を苦にせず直線で並ぶ間もなく他馬を抜き去る瞬発力を示しており、末脚の破壊力ならメンバー屈指。主戦ルメール騎手から既にダービーを意識させるコメントも出ており、朝日杯FS(G1)を制したサリオスに続きハーツクライ産駒の大物誕生なるか注目が集まる。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
ホープフルステークス2019 予想オッズ/オーソリティ(7.0倍)
前走・芙蓉S(OP)は、道中4番手から4角先頭に並びかける正攻法の競馬で後続を2馬身半突き放す強い内容。これで無敗の2連勝。新馬戦で2着に負かしたブラックホールがその後に重賞勝ちをしており、この馬も重賞級の能力があることに疑う余地はない。既に中山芝2000mで結果を残しているのも心強く、無敗でG1制覇に駆け上がるポテンシャルを秘めている1頭。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
ホープフルステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
ホープフルステークス2019/ブラックホール
前走・札幌2歳S(G3)は、3角から捲り気味に進出すると直線長く良い脚を使って快勝。新馬戦こそ2着に敗れたが1戦ごとに勝負所からの反応が良化しており、小柄な馬体からは想像つかないほど力強さが増している。血統的に中山コースと相性の良いであろう新種牡馬ゴールドシップ産駒。G1実績のない鞍上のおかげで実力のわりに人気を集めそうになく、馬券妙味ならこの馬か。
ホープフルステークス2019/ナリノモンターニュ
新馬戦こそ余裕残しの仕上げで惜敗したが、ひと絞りした2戦目はスピードの違いで楽に先行して快勝。兄弟も早い時期から活躍しており、2歳戦向きの仕上がりの早いタイプ。
今回は逃げ馬不在のメンバー構成となっており、この馬にとって展開面でも追い風。マイペースでハナを奪う流れに持ち込めば、ゴール前しぶとい粘り込みで波乱演出もありえる。