ファルコンステークス2020 [出走予定馬短評]
NHKマイルカップへ向けた重要なステップレース、第34回ファルコンステークス。この時期の3歳はマイラーでもクラシック路線に挑戦するケースが多いため、やや小粒なメンバー構成になることも多いレース。今年もその例に漏れず、28頭と多頭数の登録があるが傑出馬不在の波乱含み。上位人気はラウダシオンを筆頭に、直前まで変動がありそうな混戦ムードとなっている。
ファルコンステークス2020 予想オッズ/ラウダシオン(3.8倍)
前走・クロッカスS(L)は、抜群のスタートから先手を奪うと直線でも後続を寄せ付けず快勝。どの位置取りからでも競馬ができる器用なタイプだったが、初めて逃げたレースで強さをみせ新境地を開いた。すでに1200mのスピード比べにも不良馬場にも対応しており、穴の少ないタイプ。2戦2勝と得意の芝1400mなら初重賞制覇の絶好機到来とみる。オッズは、3倍から4倍台が予想される。
ファルコンステークス2020 予想オッズ/ビアンフェ(4.5倍)
前走・朝日FS(G1)は、軽快に逃げてペースをつくるも7着敗戦。決して適距離とは言えないマイルG1でも善戦しており、距離短縮して挑むG3なら中心的存在。1週前調教でも坂路で抜群の時計を連発しており、好調を維持。函館2歳S(G3)制覇&京王杯2歳S(G2)2着と重賞実績でも他馬をリードしており、今回は負けられない立場となる。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
ファルコンステークス2020 予想オッズ/アブソルティスモ(5.0倍)
前走・クロッカスS(L)は、1番人気に支持されるも4着どまり。ただ前残り展開のなかラスト3F33.3の末脚で勝ち馬に迫っており、展開不向きの敗戦と割り切れるレース。3走前にはハイレベルだったサウジアラビアRC(G3)3着実績もあり、重賞を勝てる能力があるのは明白。半兄にダービー馬レイデオロがいる血統背景を持つだけに、ここを制して春のG1戦線に絡んでくるのは必然のシナリオか。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
ファルコンステークス2020 [狙い目となる穴馬は?]
ファルコンステークス2020/エグレムニ
初マイル挑戦した朝日FS(G1)こそ14着大敗してしまったが、前走・マーガレットS(L)では好位先行から直線しぶとく二枚腰を使い3着好走。やはり現状では1400mまでがこの馬の距離範囲で、得意距離なら【2.1.1.0】と安定感抜群。派手さはないためそれほど人気を集めそうにないが、1戦ごとに着実に成長しており重賞で上位争いできる地力はつけている。
ファルコンステークス2020/トリプルエース
前走・朝日FS(G1)は、道中3番手の絶好位でレースを運ぶも直線早々に失速して11着。やはり現状ではマイルは長すぎた印象で、今回の距離短縮は大きなプラス材料。血統的に早い時期から活躍できるタイプで、この時期の3歳重賞なら完成度で他馬をリード。スプリント重賞でも通用するスピードと先行力は魅力で、前残りする展開になれば勝ち負けする場面も期待できそう。