ヴィクトリアマイル2019 [出走予定馬短評]
短距離から中距離まで幅広い距離適性の牝馬たちが集結する春の女王決定戦、第14回ヴィクトリアマイル。今年は4頭のG1ホースを中心とした粒ぞろいの面子が揃っており、例年以上に層の厚いメンバー構成。オッズ的には、4歳世代ミッキーチャーム&ラッキーライラックと古馬代表アエロリットの上位拮抗となってきそうな雰囲気がある。
ヴィクトリアマイル2019 予想オッズ/ラッキーライラック(3.8倍)
前走・阪神牝馬S(G2)は、鞍上が反省するほど序盤からリズムに乗れないチグハグなレースをしてしまい8着敗退。もっとも、中山記念(G2)では強豪牡馬相手に僅差の2着と復活を印象付けており、スムーズなレースさえできればG1級の能力は維持している。1週前調教でもCWで抜群の動きを見せており、2歳時以来のG1制覇は目前に迫っている。3倍から5倍台が予想される。
ヴィクトリアマイル2019 予想オッズ/ミッキーチャーム(4.7倍)
前走・阪神牝馬S(G2)では、道中3番手の絶好位でレースを運ぶと、ラスト3F33.4でまとめる盤石の内容で完勝。2走前・中山牝馬S(G3)の不可解な大敗で人気を落としていたが、やはり普通に走ればその能力は牝馬トップクラス。アーモンドアイさえいなければ昨年秋華賞を完勝したはずの実力馬でもあり、マイル戦に対応できた今の充実具合なら初G1制覇も近い。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
ヴィクトリアマイル2019 予想オッズ/アエロリット(6.5倍)
前走・ペガサスWCT(G1)は、軽斤量を活かし積極的な競馬をするも勝負所で早めに失速して9着惨敗。ただ、馬場・環境・距離という敗因が明確にあるだけに参考外にもできる内容。今回はNHKマイルC(G1)制覇や安田記念(G1)2着など自身にとってベストの東京マイル戦。海外帰り初戦という体調面さえクリアできれば、上位争いに絡んでくる可能性は高い。オッズは、5倍から7倍台が予想される。
ヴィクトリアマイル2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はクロコスミア。過去2回人気薄でのG1連対があるように、ノーマークで先行できたときには直線しぶとく粘れる穴馬タイプ。近2走では6着・5着と馬券に絡めていないが、いずれも勝ち馬から0.1秒差と僅差の競馬を続けており、着順以上に評価できる走り。今年6歳を迎えたがその先行力と粘り腰は健在で、3度目のG1激走が期待できる状態にある。