シンザン記念2020 [出走予定馬短評]
近年はアーモンドアイやジェンティルドンナという超大物牝馬を輩出し、クラシックの行方を占う出世レースとなっているシンザン記念。今年も既に重賞実績のあるサンクテュエールや期待の良血馬ルーツドールなど、大物感漂う牝馬が登録しており大注目の1戦となった。対する牡馬勢力はやや小粒なメンバー構成となっており、今年もオッズ面では牝馬優勢になりそうな雰囲気がある。
シンザン記念2020 予想オッズ/ルーツドール(3.3倍)
新馬戦では、スピードの違いで楽に2番手追走すると、直線余裕残しで先頭に立ち後続に5馬身差をつける圧巻のデビュー勝ち。走破時計1:33:3は同日古馬3勝クラスと遜色ないタイムで、この時期の2歳馬として時計面でもかなり優秀。半兄にフィエールマンがいるように血統面でも伸びしろ十分。昨年アーモンドアイにつぐ大物牝馬の誕生なるか注目が集まる。オッズは、2倍から4倍台が予想される。
シンザン記念2020 予想オッズ/サンクテュエール(3.8倍)
新馬戦を断然人気に応えて快勝すると、続くアルテミスS(G3)でも好位先行策からラスト3F33.6の脚でまとめ2着好走。先着を許したリアアメリアは阪神JFで1倍台の人気を集めたほどの実力馬であり、例年ならこの馬が楽勝していてもいい内容だった。お手馬が被ったルメール騎手がこちらを選択したのもプラス材料。前走より相手関係が楽になった今回は初重賞制覇の絶好機到来とみる。オッズは、2倍から4倍台が予想される。
シンザン記念2020 予想オッズ/タガノビューティー(5.9倍)
初芝挑戦となった前走・朝日FS(G1)は、4角12番手と苦しい位置ながら直線ではメンバー最速級の末脚を繰り出し4着好走。ダートでは2戦2勝の圧勝的な内容で無敗を誇っており、実力だけなら重賞級は間違いない器。将来的にはダートでの大活躍が期待されるが、前走である程度の芝適性があること証明されており、芝G3クラスならあっさり勝っても驚きはない。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
シンザン記念2020 [狙い目となる穴馬は?]
シンザン記念2020/ヒシタイザン
初重賞挑戦した前走・京都2歳S(G3)は、絶好のレース運びで4角を迎えるも直線失速して勝ち馬から2.3秒離された6着。新馬戦から百日草特別(1勝クラス)までの粘り強い走りと比較すると、これが本来の実力でなく重賞クラスで2000mはやや距離が長かっただけの印象。今回の400m距離短縮は大きな追い風で一変の可能性大。前走の敗戦で人気を落とすようなら積極的に狙いたい存在。
シンザン記念2020/カバジェーロ
新馬戦は、派手さこそないが2番手追走から危なげない内容で完勝。まだ非力さを感じさせる馬体のため、今回平坦な京都コースに替わるのはプラス材料。ロードカナロア産駒で母父は先日亡くなったダンスインザダークという血統背景。長距離イメージの強い血だが強豪マイラーも数多く輩出しており、血統的にマイル前後がベストの可能性は高い。1勝1勝馬ながら馬券妙味を感じさせる1頭。