ジャパンカップ2019 [出走予定馬短評]
今年はレース創設史上初めて外国馬の参戦ゼロという異常事態となった第39回ジャパンカップ。加えて現役最強アーモンドアイや海外遠征組も揃って不在となっており、国内最高賞金のレースとしてはやや寂しいメンバー構成。ただそのぶん近走はG1に届かなかった多くの実績馬たちにチャンスがあり、馬券的には興味深い1戦となっている。
ジャパンカップ2019 予想オッズ/ワグネリアン(3.9倍)
前走・天皇賞秋(G1)は、直線良い脚で追い込むも勝ち負けには加われない5着。古馬になった後の3戦は安定こそしているものの、ダービー馬としてはやや物足りない内容。ただ今回は近走先着を許していた実力馬たちが揃って不在となっており、相対的に浮上して人気を集めてきそう。鞍上も川田騎手に乗り替わり新味に期待。栄光に輝いた舞台でダービー馬の復活なるか注目が集まる。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
ジャパンカップ2019 予想オッズ/スワーヴリチャード(5.8倍)
前走・天皇賞秋(G1)は、初めて手綱を取った鞍上との呼吸が合わず不完全燃焼の7着。昨年の大阪杯を制して以降、1年半以上白星から遠ざかっているが常にトップクラス相手に善戦しており、展開次第でG1を勝てる能力は維持している。左回り芝2400mはG1レース3戦で【0.1.2.0】と堅実に走っている得意条件。鞍上もマーフィー騎手に乗り替わっており、今回こその期待は膨らむ。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
ジャパンカップ2019 予想オッズ/ユーキャンスマイル(7.2倍)
前走・天皇賞秋(G1)は、4角苦しい位置から先頭集団を急追する豪脚を使って4着好走。上位3頭が前々の位置取りだったことを考慮すれば、最も目立つ末脚で強さを示したのはこの馬。昨年末のローテからステイヤーのイメージが強かったが、実は左回りの中距離戦にめっぽう強く東京芝2400mはベストの可能性すらある。鞍上もこのレース3勝と相性が良く、前走通り走ってくれれば初G1奪取も視野に入る。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
ジャパンカップ2019 [狙い目となる穴馬は?]
ジャパンカップ2019/シュヴァルグラン
このレースには4年連続参戦している古豪で、2017年には絶頂期のキタサンブラックを差しきり快勝。今年は海外遠征中心のローテだが、ドバイシーマクラシック(G1)2着など 7歳にして衰えを感じさせない充実ぶり。外国人騎手と相性も良く、早々にスミヨン騎手を確保できたのも大きな追い風。国内芝2400m以上のG1レースなら【1.2.4.2】で6着が最低着順と抜群の安定感を誇っており、今回の相手関係なら好勝負必至。
ジャパンカップ2019/タイセイトレイル
初重賞挑戦となった前走・アルゼンチン共和国杯(G2)は、ラスト3Fメンバー最速の脚を使って2着好走。今年2月に500万条件を勝った馬が、近走は10戦連続で馬券対象になっている好調ぶり。ハーツクライ産駒らしい成長力で急激に力をつけており、上昇度ならメンバー屈指。近走から鞍上も大幅に強化されたことに加え、相手なりに走れるタイプのため、初G1挑戦でも上位入線を狙える可能性は秘めている。