フェブラリーステークス2020 [出走予定馬短評]
真冬のダート頂上決戦、第37回フェブラリーステークス。今年は現ダート王クリソベリルを筆頭にチャンピオンズC上位組の不出走が目立っており、例年と比較してもやや手薄なメンバー構成。このレース連覇を目指すインティ、初ダートでいきなり重賞を制したモズアスコットなどが人気の中心となりそうだが、絶対的な存在はおらず多くの出走馬にG1奪取のチャンスのある1戦となっている。
フェブラリーステークス2020 予想オッズ/インティ(2.9倍)
昨年は7連勝で一気にG1制覇する快進撃だったが、その後は善戦するも勝ち星に見放される苦しい状態。ただ負けたレースは距離超過や斤量面など敗因が明白であり、得意条件ならいつでもG1を勝てる能力は維持している。2走前・チャンピオンズC(G1)でも、直線見せ場たっぷりの3着と僅差の勝負を演じて調子は上向き。強敵不在となった今回の相手関係なら、連覇達成の可能性も十分にありそう。オッズは、2倍台が予想される。
フェブラリーステークス2020 予想オッズ/モズアスコット(4.8倍)
初ダート挑戦となった前走・根岸S(G3)は、中団待機で直線を迎えると一完歩ごとに先頭との差を縮める持久力ある末脚を繰り出し快勝。スタートで後手を踏んだこともあっさりリカバリーしており、この馬のダート適性はまだ底知れない印象。今回は200m距離延長となるが、安田記念馬ゆえに東京マイルに不安なし。芝ダートG1制覇の偉業を達成し、ダート界に新風を巻き起こすか要注目。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
フェブラリーステークス2020 予想オッズ/アルクトス(7.5倍)
前走・南部杯(Jpn1)は、4角先頭に並びかける正攻法のレースで2着善戦。直線でゴールドドリームの追撃を凌ぎきった走りは好評価すべきで、展開次第ではG1を勝てる地力をつけてきた。東京ダート1600mは4戦4勝と負けなし。今回初対戦となる強敵も多いが、圧倒的な適性を誇る得意舞台ならまとめて負かせる場面もありそう。オッズは、6倍から9倍台が予想される。
フェブラリーステークス2020 [狙い目となる穴馬は?]
フェブラリーステークス2020/ミッキーワイルド
前走・根岸S(G3)は、2番人気に支持されるも直線早々に失速して11着。ダートで初めて馬券外となる大敗を喫したが、道中で鞍上と呼吸が合わない場面も見られ、これがこの馬の本来の力ではない。東京マイルは2戦して連対率100%の好走率に加え、今回は主戦の北村友騎手に戻り能力全開。前走着順で少しでも人気を落とすようなら、積極的に狙ってみたいところ。
フェブラリーステークス2020/デルマルーヴル
前走・川崎記念(G1)は、不良馬場をものともせず好位先行策で3着善戦。近走歴から今回は距離不足の印象もあるが、2歳時には1400mの重賞を圧勝しておりゆったり構えられる東京マイルなら十分に対応可能。3歳時にはUAEダービー(G2)に遠征したほどの素質馬。今回は鞍上に大舞台に強いデムーロ騎手も確保しており一発の魅力あり。伸び盛りの4歳勢のなかから狙うならこの馬。