エルムステークス2019 [出走予定馬短評]
北海道開催における唯一の中央ダート重賞として、毎年多くの実力馬が集結するエルムステークス。過去10年で7度も1番人気が絡んでいるように、人気上位馬が順当に結果を残す堅い傾向にあるレース。今年はG1馬タイムフライヤー&マルターズアポジーなど、芝で重賞タイトルを持つ馬が初ダート挑戦と話題性も豊富。オッズは、今年に入り重賞2勝を挙げている4歳馬グリムが頭1つ抜けた人気を集めそうなメンバー構成となっている。
エルムステークス2019 予想オッズ/グリム(2.2倍)
前走・マーキュリーC(G3)では、好位先行策から直線で後続を突き放す完勝劇。昨年の8月レパードS(G3)で重賞初制覇をして以降これで通算重賞4勝目、7戦連続で馬券対象を継続中と安定感も抜群。コーナー4つの札幌小回りコースは、先行力のあるこの馬にとって適性舞台。今回は相手関係に恵まれた感もあり、ここも勝って秋のダート中距離路線の主役候補に名乗りをあげられるか要注目。オッズは、2倍台が予想される。
エルムステークス2019 予想オッズ/リアンヴェリテ(5.0倍)
現在OPクラスを連勝中で充実一途。特に2走前・大沼S(L)では、逃げたうえに直線メンバー最速級の脚でまとめ2着に5馬身差をつける圧巻の走り。札幌は初参戦になるも、函館ダート4戦4勝と北海道適性が高いのも心強い。初重賞挑戦となるが、近走内容と今の勢いなら即通用する可能性は高い。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
エルムステークス2019 予想オッズ/ドリームキラリ(8.9倍)
このレースには3年連続の参戦となり、過去2年は3着→2着と好相性。前走・欅S(OP)でも、斤量59kgを背負ってタイム差なしの2着好走と7歳馬ながら重賞で戦える能力は維持している。今回は得意舞台に替わるだけでなく、前走から斤量3kg減となるのも大きな追い風。すんなり先手がとれる展開に持ち込めば、上位争いに粘り込む場面は容易に想像できる。オッズは、7倍から9倍台が予想される。
エルムステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はテーオーエナジー。ここ2走は大敗続きだが、5走前・師走S(OP)では帝王賞(G1)2着のチュウワウィザードに完勝しているように、調子さえ戻っていればG1級のポテンシャルを秘めている素質馬。中間は放牧を挟んでじっくり立て直しを図っており、馬券妙味があるのは大敗明けのこのレース。鞍上も3戦ぶりに手の合う岩田騎手に乗り替わっており、好走条件は揃った。