オールカマー2019 [出走予定馬短評]
古馬中長距離路線の強豪が始動戦に選ぶことも多く、G1へのステップレースとして注目度の高い伝統のG2・第65回オールカマー。今年の登録メンバーを見渡すと、少頭数に加えやや小粒なメンバー構成。このレース連覇を目指すダービー馬レイデオロ、海外G1を制して勢いに乗るウインブライトが実績的にも抜けており、この2頭が中心となり上位人気を形成してくる。
オールカマー2019 予想オッズ/ウインブライト(2.5倍)
前走・クイーンエリザベス2世C(G1)では、道中インで脚を溜めると直線力強く抜け出し初G1制覇。これで今年は3戦3勝で海外G1制覇まで至っており、遅咲きの血統が完全に開花した印象。4歳以降の中山芝2000m前後では【3.1.0.0】と抜群の適性を誇っており、今回は満を持しての参戦。庭ともいえる得意舞台なら、ダービー馬以上の支持を集めてきそう。オッズは、2倍台が予想される。
オールカマー2019 予想オッズ/レイデオロ(3.0倍)
前走・宝塚記念(G1)では、4角手前から手応えが怪しくなり直線伸びを欠き5着。2走前・ドバイシーマ(G1)でも勝ち馬から離された6着となり、今年は2戦とも勝ち負けに絡めない苦しい内容。ただ昨年もこのレースで1年ぶりの勝利を挙げて天皇賞秋(G1)制覇につなげており、今年もその再現なるか。今回は福永騎手との初タッグにも注目が集まる。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
オールカマー2019 予想オッズ/ミッキースワロー(6.9倍)
前走・七夕賞(G3)は、勝負所から捲り気味に長く良い脚を使い約2年ぶりの勝利となる復活劇。トップハンデをものともしない力強い内容で、やはりG3クラスなら能力上位。近走から相手強化となるが、中山芝2200mはセントライト記念(G2)を制覇しており、この馬が最も強い走りを見せたベストの舞台。ここでも勝ち負けするようなら、秋のG1戦線で楽しみな存在になってくる。オッズは、5倍から7倍台が予想される。
オールカマー2019 [狙い目となる穴馬は？]
狙い目はクレッシェンドラヴ。今年の上半期はOP入りするとともに【1.2.1.0】と好調を維持。特に約2年ぶりの重賞挑戦となった前走・七夕賞(G3)では、直線で勝ち馬を追い詰める末脚を繰り出し2着好走。近走では末脚不発のない安定感が光っており、今回も相手なりに走ってくれる期待感がある。ステイゴールド産駒と相性の良いこの舞台なら、展開次第で馬券内に飛び込む可能性を秘めている。