マイルチャンピオンシップ2019 [出走予定馬短評]
秋の最強マイラー決定戦となる第36回マイルチャンピオンシップ。今年のメンバー構成は、3歳世代代表ダノンキングリーと古馬代表ダノンプレミアムの2強ムード。そこに春のマイル王者インディチャンプを筆頭に3頭のマイルG1ホースも参戦しており、この路線の頂上決戦にふさわしい豪華な1戦となっている。
マイルチャンピオンシップ2019 予想オッズ/ダノンプレミアム(2.6倍)
前走・天皇賞秋(G1)は、好位先行から早めに抜け出す勝ちパターンの競馬で2着。別次元の勝ち馬が強すぎただけで、例年なら強い天皇賞馬に値する好内容。安田記念のアクシデントからも見事に立ち直っており、アーモンドアイさえいなければどのG1でも勝てる能力は備えている。体質の弱かった馬だけに中2週の厳しいローテは懸念材料だが、今回は2度目のG1制覇へ向けて好機到来。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
マイルチャンピオンシップ2019 予想オッズ/ダノンキングリー(2.9倍)
秋初戦となった毎日王冠(G2)では、4角最後方の位置取りから爆発的な末脚で全頭ごぼう抜きする圧巻の内容。スタートで後手を踏み本来のレース運びと全く異なる展開となったが、それでも勝ちきる能力の高さは間違いなくG1級。春のクラシック2冠は善戦止まりだったが、芝1800m以下では4戦4勝と無敗。得意距離なら底を見せておらず、一気にマイル界の頂点に立ちそうな雰囲気すらある。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
マイルチャンピオンシップ2019 予想オッズ/インディチャンプ(7.0倍)
前走・毎日王冠(G2)は、2番手追走から直線でも良い脚を使い3着好走。1F距離延長に加え余裕残しの仕上げだったこともあり、負けたとはいえ悲観する内容ではない。安田記念(G1)は人気2頭のアクシデントの影響で勝てたとの声もあり、今回は春のマイル王として意地を示す1戦。主戦騎手の騎乗停止は誤算となったが、安定感のあるマイル戦なら大崩れする場面は想像しにくい。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
マイルチャンピオンシップ2019 [狙い目となる穴馬は?]
マイルチャンピオンシップ2019/マイスタイル
初めて1400mに挑戦した前走・スワンS(G2)では、早め先頭から押しきりを図りタイム差なしの3着好走。中距離小回りがベストと評価されていた馬が、距離短縮で手ごたえをつかみ新境地を開いた印象。京都マイルは京都金杯(G3)2着と実績もあり適性十分。2走前に初重賞制覇した勢いもあり、スムーズに先行できるレース運びができれば前残りで波乱を演出する場面もありそう。
マイルチャンピオンシップ2019/ペルシアンナイト
春先は二桁着順が続く苦しい状態だったが、そこから札幌記念(G2)5着&毎日王冠(G2)4着と完全にスランプを脱して状態面は上向き。一昨年のマイルCSの勝ち馬で、昨年も2着とこのレースへの相性は抜群。近走内容と相手関係からもまだG1で勝ち負けできる能力は維持しており、若い世代の台頭により人気を落としそうな今回は馬券妙味が大きく狙い目。