皐月賞の有力候補に名乗りを挙げるのは絶好調のこの馬!
いよいよ皐月賞トライアルの弥生賞の発走時間が近づいてきました。まずは1冠目に挑戦すべくその優先出走権をめぐって10頭の争いが展開されますが、賞金を既に持っている実績ある人気馬はあくまでもここは叩き台。それに対して賞金を持たない馬はまずここで権利を獲るべくきっちりと仕上げてきているだけに仕上がり具合で波乱の妙味もあるかもしれないだけに追い切りの動きをしっかりとチェックしておきましょう。
調教評価 A 休み明けも更にパワーアップ
ニシノデイジー 美浦南W 67.9 52.7 38.4 12.8 馬なり
ホープフルステークス3着以来の休み明けの1戦とはなりますが、1週前には南Wコースで82.4 66.3 51.3 37.0 12.9と自己ベストを更新する好タイムをマークしており、短期放牧を挟んでの今回、更に成長を感じさせる動きを見せています。賞金的にも皐月賞出走は可能な状況となっているだけにここでメイチの勝負という気配こそないものの、G1を狙える器の馬と陣営が意気込む1頭だけにここで無様な競馬はできないのも確か。まず力を出せる状態にあると判断してよいでしょう。当日は雨予報となっていますが時計がかかる馬場も合いそうなだけにまず注目してみたい1頭となりそうです。
調教評価 A 皐月賞への権利獲りへ準備万端
サトノラディウス 美浦南W 69.4 53.6 38.9 13.0 馬なり 併せ併入
関西圏へ遠征して梅花賞を勝利して迎える1戦、中間は馬なり調整に終始してはいるものの、1週前には南Wコースで67.1 51.7 37.5 12.8としっかりと速い時計も出ていることから状態面は引き続き良好と判断できるところ。馬がまだ若く、乗るに難しい部分もある中で引き続き武豊騎手が騎乗するのも歓迎となってきそうですし、2度目の中山2000mで持ち前の末脚を活かせることができれば権利獲りのチャンスは十分に生まれてくるのではないでしょうか。
調教評価 A 終いの伸び良し。良血開花なるか
カントル 栗東CW 83.7 67.9 52.8 38.8 11.8 馬なり 併せ先着
10月にデビューしてから1月1戦をコンスタントに使われてきていますが、疲れを感じさせるところもなく、今回の最終追い切りでもラスト11秒台をマークして切れ味十分。兄は昨年のダービー馬ワグネリアンという良血がここで一気に開花して皐月賞の有力候補へ名乗りをあげることができるかに注目といったところでしょう。後はデビュー戦以来の手綱をとるデムーロ騎手が権利獲りへ向けて結果を残したい1戦でどんな騎乗を見せるのか注目でしょう。
この他では、人気になりそうな2戦2勝のラストドラフトですが、最終追い切りは前走同様にポリトラックコース。前走で結果が出ているだけに心配無用なのかもしれませんが、それでもこの中間は在厩調整であったことを考えると十分に負荷がかかっているかは心配なところであり、B評価にとどめておきたいと思います。もう1頭ブレイキングトーンはホープフルS以来の出走で最終追い切りも好タイムをマークしているものの、終いの伸びが前走時と比較すると物足りなさも感じられるところであることからB評価までという評価にしたいと思います。