きさらぎ賞2020 [出走予定馬短評]
皐月賞への重要なステップレースに位置づけられる1戦、第60回きさらぎ賞。近年の連対馬グローリーヴェイズやサトノダイヤモンドは、その後G1戦線でも大活躍。クラシック戦線との関連性も高く、毎年見逃せないレースになっている。今年の出走メンバーを見渡すと、少頭数ながら1戦1勝の良血馬が複数エントリーしており激戦模様。オッズ形成は、重賞実績のあるアルジャンナとサトノゴールドが中心となってくる。
きさらぎ賞2020 予想オッズ/アルジャンナ(2.4倍)
前走・東京スポ杯2歳S(G3)は、中団待機から直線でも長く良い脚を使い2着好走。勝ち馬 コントレイルが別格だっただけで、この馬自身も3着以下を4馬身以上突き放しており重賞勝ちに値する内容。1週前調教も坂路で楽に好時計を出し、ここへ向けて調整は万全。前走から相手関係も楽になっており、クラシック本番へ向けて今回は負けられない立場となる。オッズは、2倍から3倍台が予想される。
きさらぎ賞2020 予想オッズ/サトノゴールド(5.9倍)
前走・札幌2歳S(G3)では、4角最後方から豪快に末脚を伸ばし2着好走。展開がハマったとはいえゴール前では勝ち馬を凌ぐ勢いで追い込んできており、今後の伸びしろを感じさせた上々の走り。父譲りのズブい面があるだけに、直線の長い京都に替わるのもプラス材料。瞬発力勝負では分が悪そうだが、消耗戦になればあっさり勝ってしまいそうなポテンシャルは秘めている。オッズは、5倍から8倍台が予想される。
きさらぎ賞2020 予想オッズ/グランレイ(9.2倍)
前走・朝日FS(G1)は、14番人気の低評価を覆し3着善戦。実力馬が揃うなか唯一ラスト3F34秒台の末脚を使っており、瞬発力勝負なら今回のメンバー中でも屈指の存在。デビュー3戦全て違う位置取りから競馬ができるセンスを持ち、大崩れしていない安定感も魅力十分。未勝利勝ちのときのような中団待機で折り合うことができれば、上位人気馬をまとめて負かす場面もありそう。オッズは、7倍から9倍台が予想される。
きさらぎ賞2020 [狙い目となる穴馬は?]
きさらぎ賞2020/トゥルーヴィル
新馬戦は、単勝1.3倍の断然支持に応えて快勝。着差こそ地味だがラスト3F33.9秒の脚を使ったうえ2着馬に迫られてからもう伸びしており、良血馬らしいセンスある内容。京都芝1800mはディープインパクト産駒が5割弱の複勝率を誇っており、圧倒的な相性の良さを発揮している得意舞台。こうした血統背景からも、1戦1勝馬のなかで狙ってみるならこの馬か。
きさらぎ賞2020/サイモンルモンド
新馬戦では2着に敗れるも、続く未勝利戦では3角手前から捲り気味に進出する強い内容で快勝。ダートとはいえ2戦続けて上がり最速の末脚を使って好走しており、芝で通用しそうな瞬発力を備えている。血統的にもダノンシャンティ産駒で芝マイル前後は得意条件。初芝挑戦で人気落ち確実の今回は馬券妙味も大きく、相手候補にはぜひ押さえておきたい1頭。