今年の牝馬No.1を決める1戦。エリザベス女王杯が今週末は発走となります。
秋華賞馬ヴィブロスが出走しないのは残念ではありますが、それでも注目は宝塚記念馬のマリアライトに昨年の2冠牝馬ミッキークイーンの対決でしょう。
スポーツ紙もメディアも一騎打ちムード濃厚のように報じていますが、果たして一騎打ちとなるのでしょうか?
昨年と同じローテーションで連覇へ向けて死角なし!?
マリアライトが連覇を狙って参戦してきます。秋初戦のオールカマーは5着に終わりましたが、昨年もオールカマー5着からエリザベス女王杯を制しているだけに上々の滑り出し。
今年は宝塚記念でドゥラメンテを負かして勝利を手にしているだけに、今や牝馬最強ではなく国内最強とも言われるその実力を遺憾なく発揮すれば、勝利濃厚といったところでしょうか。
典型的な叩き良化型で叩き2戦目は(2.1.0.0)とパーフェクト連対。
そして関西圏の遠征に関しても心配されるところではありますが、関西圏遠征の成績も(2.1.0.0)とパーフェクト連対しているだけにもはや死角という死角が見当たらないところまできてしまっています。
こうなると敵は「油断」ということにもなりそうですが、陣営にとっても牝馬限定戦ならば負けられないくらいの気持ちで臨んでくる1戦となるのではないでしょうか。
打倒マリアライトの1番手候補!女王復活なるか!?
マリアライトを負かすならばこの馬しかいないとまで言われているミッキークイーン。これまで連対を外したのは不利もあったジャパンカップのみという安定感。
春は2戦して2着2回と勝ちきれませんでしたが、それこそ1400mと1600mという距離で、この馬にとってベストという条件ではなかったことを考えれば力を示したレースでした。今回はベストの距離ともいえ、その力を発揮するには文句なしの舞台に変わります。
ただ、臨戦過程を見ると一抹の不安も残ります。
元々、京都大賞典で復帰予定であったものをエリザベス女王杯へ直行に変更した点、そして中間の調整を見ると、これまでコースと坂路併用の調整であったものを坂路のみの調整に変更してきている点。このあたりの意図しているところをマイナスに捉えれば、不安要素とも言えるのが今回のミッキークイーンではないでしょうか。
マリアライトはともかく、ミッキークイーンにはこのように不安点があるということならば連日のように一騎打ちと騒がれてはいますが、府中牝馬S勝ちのクイーンズリングや3歳馬パールコードだけでなく、思わぬ伏兵の台頭すらあっておかしくないと言えるだけに、
『 今年のエリザベス女王杯はマリアライトとミッキークイーンの一騎打ちと今から結論付けるのは非常に危険である。』
と言えるのではないでしょうか。
ともかく、今週末も秋競馬を目一杯楽しみましょう!