小倉大賞典2020 [出走予定馬短評]
冬の小倉開催を彩る伝統の古馬ハンデ重賞、第54回小倉大賞典。荒れるイメージがある通り、昨年は14番人気3着、一昨年も15番人気2着と波乱傾向が強いレース。今年の登録メンバーを見渡すと、実績的にもヴェロックスが頭1つ抜けた存在。小回りハンデ戦という条件から波乱要素もあるが、オッズ的には1強ムードの雰囲気になってきそう。
小倉大賞典2020 予想オッズ/ヴェロックス(1.9倍)
昨年はクラシック3冠レース全てで3着以内に入る大活躍。抜群の安定感を発揮し、この世代トップホースの1頭。前走・有馬記念(G1)こそやや力負けの印象のある8着だったが、ローカルG3となればその能力は別格。近走は長距離レースが続いたが、この馬にとってベストは2000m前後で今回の距離短縮も大きな追い風。ハンデ戦とはいえ負けられない立場で、春のG1へ向けて好スタートを期待したい。オッズは、1倍台が予想される。
小倉大賞典2020 予想オッズ/ジナンボー(7.6倍)
前走・ジャパンC(G1)は、中団追走で流れに乗るも直線早々に失速して13着大敗。G1の壁には跳ね返されたが、夏場の新潟記念(G3)2着など着実な成長曲線を描き重賞タイトルに手が届く地力はつけている。どの位置からでも競馬ができる器用さを備えているため、初参戦となる小倉もプラス要素。打倒ヴェロックスの最右翼はこの馬か。オッズは、6倍から8倍台が予想される。
小倉大賞典2020 予想オッズ/カデナ(9.9倍)
前走・中山金杯(G3)では、前有利で展開が向かない面もあり見せ場のない11着。ただ直線では上がり最速をマークしてこの馬らしい末脚は使えており、着順ほど悪い内容ではない。昨年は重賞で好走し続け、2年ぶりにG1出走した復調の1年。後方一辺倒で不器用なところはあるが、追い込みが届く展開になれば直線一気も可能な実力は秘めている。オッズは、8倍から10倍台が予想される。
小倉大賞典2020 [狙い目となる穴馬は?]
小倉大賞典2020/テリトーリアル
前走・中山金杯(G3)では、11番人気の低評価を覆し3着善戦。直線内の狭い進路を抜け出す瞬発力と勝負根性もみせており、重賞で勝ち負けできる手ごたえをつかんだ好内容。もともとはどんな展開やコースでも相手なりに走れる堅実なタイプ。今回でG3レース3戦目となり、クラス慣れもしてくるはず。手の合う鞍上の継続騎乗も心強く、前走の再現に期待したい。
小倉大賞典2020/ミライヘノツバサ
ケガでの長期離脱後は目立つ成績を残せていないが、4走前・福島テレビOP(OP)3着など先行力が活かせる展開と乗り方ができれば上位進出できる可能性は十分にある。小倉は初参戦となるが、中山や福島での好走歴が多いように小回り右回りはこの馬にとって得意コース。ダイヤモンドSとのW登録で出走は流動的だが、こちらに出てくるようなら押さえておきたい1頭。