京都2歳ステークス2019 [出走予定馬短評]
ホープフルS(G1)へのステップレースに位置づけられる京都2歳ステークス。重賞昇格して今年6年目の新しい重賞だが、近年の上位入線馬から菊花賞馬ワールドプレミアやタイムフライヤーなど既に3頭のG1ホースを輩出しており見逃せない1戦。今年も将来性豊かな良血馬が多数登録しており、少数ながら上位拮抗のメンバー構成となっている。
京都2歳ステークス2019 予想オッズ/マイラプソディ(2.4倍)
新馬戦&野路菊S(OP)を余力十分で連勝している素質馬。特に前走は、ラスト3Fを他馬より1秒以上早い脚で5馬身差をつける圧巻の内容。2戦続けて出脚が遅いなど荒削りな面もあるが、それも今後の伸びしろとして魅力十分。出世レースのここを3連勝であっさり通過するようなら、馬主キーファーズ&鞍上武豊のタッグが来年海外挑戦するのはこの馬になるかもしれない。オッズは、2倍台が予想される。
京都2歳ステークス2019 予想オッズ/ミヤマザクラ(2.8倍)
新馬戦は負けたとはいえ、直線で進路を失う大きな不利があり負けて強しの4着。続く未勝利戦では勝負所から楽に先頭を捕え、直線で後続をあっさり突き放す圧勝劇。全兄弟にポポカテペトルやマウントロブソンがおり、この血統がクラシックに絡んでくるのは必然。大物感ある走りをしており、今回の結果次第では牝馬戦線の中心的存在になりうる。オッズは、2倍台が予想される。
京都2歳ステークス2019 予想オッズ/ロールオブサンダー(8.7倍)
新馬戦では、中団待機から持久力ある末脚で直線突き抜ける快勝。続く紫菊賞(1勝クラス)は、スピードの違いでハナをきるとラップを落とすことなく逃げ切り勝ち。全く異なるレース運びで連勝を飾っており、現状の完成度ではメンバー屈指の存在。スタミナ豊富で展開不問なのは頼もしい限りで、重賞で相手強化されたといえど大崩れする場面は想像しにくい。オッズは、7倍から9倍台が予想される。
京都2歳ステークス2019 [狙い目となる穴馬は?]
京都2歳ステークス2019/ヒシタイザン
前走・百日草特別(1勝クラス)は、軽快に逃げをうつと直線も勝ち馬に食い下がる勝負根性を見せて3着好走。マイルからの距離延長&輸送競馬に難なく対応できたのは大きな収穫で、今後の中距離重賞戦線で継続的に上位争いできそうな雰囲気がある。先行力が魅力のこの馬にとって、京都内回り2000mは絶好の舞台。前々からの粘り込みで波乱演出を狙える。
京都2歳ステークス2019/ショウナンバレリオ
前走・黄菊賞(1勝クラス)は、2コーナー過ぎまでハナを争う形でスタミナを消耗してしまい、直線大きく失速して10着大敗。ただあまりにちぐはぐなレースで敗因が明らかなため、参考外にしてよい1戦。初夏に勝った新馬戦から身体もひと回り大きくしたうえ、調教でも軽快な動きを連発し上積み十分。スムーズなレースさえしてくれれば、上位争いに加われる能力はある。