京王杯スプリングカップ2019 [出走予定馬短評]
安田記念へ向けたスピード自慢が集結して毎年激戦が繰り広げられる、第64回京王杯スプリングカップ。近年に勝ち馬にサトノアラジンやレッドファルクスの名があるように、今後の短距離路線に大きな影響を与える重要な1戦。今年も歴戦の古豪から若く勢いのある馬まで幅広く揃っており、本番に向けてハイレベルなレースが期待できる。
京王杯スプリングカップ2019 予想オッズ/スマートオーディン(4.0倍)
前走・阪急杯(G3)では、道中最後方から直線1頭だけ別次元の末脚を使い2年9か月ぶりの勝利。故障による長期休養で復帰後は成績を落としていたが、今年2戦ともラスト3F最速を計測し全盛期の豪脚が戻ってきた。重賞4勝と実績面では頭1つ抜けた存在でもあり、クラシック戦線を盛り上げた素質馬が短距離路線で完全復活するか要注目。オッズは、3倍から5倍台が予想される。
京王杯スプリングカップ2019 予想オッズ/タワーオブロンドン(4.8倍)
昨年NHKマイルC(G1)で1番人気に支持された馬だが、ここ3戦は未勝利。特に前走・東京新聞杯(G3)5着はラスト1Fで失速し、成長とともに距離適性が短くなった印象。東京芝1400mは京王杯2歳S(G2)で初重賞制覇したように文句なしの舞台適性。2戦2勝の得意距離なら久々にこの馬らしい走りを見せてくれそう。オッズは、4倍から6倍台が予想される。
京王杯スプリングカップ2019 予想オッズ/ロジクライ(6.5倍)
前走・高松宮記念(G1)は、果敢に初スプリント挑戦するも8着敗退。ただ本来の好位先行の競馬がまったくできておらず、参考外にできる1戦。1200mでは先行争いのスピードに戸惑ったように、今回の距離延長は確実にプラス。昨年後半からマイル前後の重賞で安定して上位争いする力をつけており、3戦2勝と得意の東京なら好勝負必至。オッズは、5倍から7倍台が予想される。
京王杯スプリングカップ2019 [狙い目となる穴馬は?]
狙い目はトゥザクラウン。今年初戦から距離短縮路線を選択すると、そこから3戦2勝でとんとん拍子に出世しOP入り。特に2走前・東京芝1400mでは、終始楽な手応えで後続を5馬身突き放す圧巻の走り。条件戦を勝ったばかりで過剰な期待は禁物だが、適性舞台を見つけて本格化した良血馬ゆえに重賞の壁はなく、一気に短距離戦線の中心に浮上する可能性を秘めている。