藤田騎手の引退と騎手エージェント制度 | 本気競馬
本気競馬コラム

2015年9月8日(火)更新

藤田騎手の引退と騎手エージェント制度

column

藤田騎手は引退するとともに競馬界に問題を一つ提起していった。

常に彼が主張していた「騎手エージェント」についてだ。

騎手エージェントとは?

そもそも、騎手エージェントとはジョッキーが騎乗馬を選んだり、騎乗馬を管理する手間を省き、騎乗に専念できる環境を作るという意味で、騎手のマネージャー的存在としてJRAも認めている制度ではあるが、藤田騎手が主張するのは、そのエージェント制により、頑張っている若手や本当は腕の立つジョッキーもエージェントに恵まれなければ、騎乗機会が与えられずに埋もれてしまい、いいエージェントと組んでいる騎手に良い騎乗馬が集中して成績もその通りになっているというものである。

確かに、今のエージェント制度は問題が山積みのようにも感じる。

そもそも競馬は公正競馬をうたっているわけで、騎手のマネージャーともなればバリバリ競馬の内部にかかわっている関係者ということになる。

が、そのエージェントを務めているのはほとんどが競馬記者、いわゆるトラックマンであり
彼らは土日にもなれば平気で馬券を買える身分である。

それって公正競馬?ってなりかねないし、一部ネット上でも問題視する声はあがっていたが、エージェント届出制はあるものの、その届出した人間はあくまでも名義のみ。

本当に裏で騎乗馬の調整をしていたのは黒幕的エージェント1名。

その人間が殆どの有力騎手の騎乗馬をコントロールしていたという話があがっているが、その事実関係は定かではない。

ただ、9/1にJRAは突如としてホームページ上に全騎手のエージェント一覧をアップした。そこに彼の名は一切なくなっていたという事実。さすがに制裁でも喰らったということか。それとも、表舞台から消えただけで裏ではまだ騎手エージェント界を牛耳るつもりなのか。

とりあえず、この騎手エージェントという闇は明らかにされていないものであり、影で何やってるか解らないものでもある。

藤田騎手はこの制度の毒によってモチベーションが下がったと強調しているが、この制度をいいものにトップジョッキーを独占、外国人騎手や地方出身騎手偏重になっているのは確かである。

只、一つ疑問を呈したいのは偏重されている騎手が下手かと聞かれれば実際そんなこともなく上手い。

勝利数に騎手の腕は今は関係ないという藤田騎手の主張はさすがに間違っていると思う。

デムーロ・ルメールは言うまでもなく勝負勘も冴えるし上手いと思わせるところが多い、岩田騎手とてここぞの時の冴える騎乗は評価できる。一定の力があるからこそいい馬に乗れる、いいエージェントがつくというのもあるのではないだろうか。あとはそこに、政治力・営業力があるかないか、の違いではなかろうか。

とはいえ藤田騎手が下手だとも言わない。個人的には好きな騎手だ。

彼はある意味不器用だったのだろう。政治力というか、エージェントやオーナーに媚びて騎乗馬を獲得するようなことしない。騎乗馬の獲得は自分の腕で結果を残し、そして調教で一生懸命乗って馬を育てて努力するべきだ。これが彼の持論なのだろう。

それこそ、藤田騎手が「男」と言われるのはその揺ぎ無い信念があるからこそであり、男が男を貫くために決断した引き際であったのだろう。

どちらにせよ、彼の引退によって騎手エージェント制度の問題が表に出てきたのは確かである。

JRAが突如としてホームページ上にエージェント一覧をアップしたのも何か裏がありそうである。

まずはそういった闇の部分をしっかりと明るみに出した上で、あるべき姿にエージェント制度をもっていくことこそが重要なのではないだろうか。

余談にはなるが、藤田騎手、引退発表をした翌日に札幌で自身がプロデュースするカフェをオープンさせるそうな。引退手記を寄稿したUMAJINがそれを宣伝しており、そのカフェのホームページやらは別の会社が既に用意して藤田騎手を全面的にバックアップしていきますみたいなコメントまで掲載していた。

藤田騎手の引退は突然とか言われているけど彼にとっては計画的な引退だったといえそうだ。そこだけは少々がっかりしてしまった。


☆こじはる3連単予想☆ アメリカJCC→こじはるの本命は?

★ 1週前出走予定馬 ★  1/28(日)開催【根岸S】注目馬チェック

今週の本気競馬ランキングをチェック!
にほんブログ村 競馬ブログへ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA